日本たばこ産業株式会社 小林竜也さん、須貝拓矢さんインタビュー

わたしたちの身近な海、荒浜の海岸。そこで震災後、毎月第2日曜日に開催されている『深沼ビーチクリーン』。取材のお願いをしようと、砂浜を見渡すと、参加の仕方も人それぞれだということがわかります。ひとりで参加している方。家族で参加している方。友人と一緒の方。恋人たち。そんな中、同じ会社のメンバーで参加している方たちに出会いました。

日本たばこ産業株式会社/小林竜也さん、須貝拓矢さん

―どうして『深沼ビーチクリーン』に参加するようになったのですか。

須貝さん「自分は学生の時にサーフィンをしていたので、以前から海岸清掃は先輩たちに誘われてやっていました。仙台に転勤になり、震災後の海でできることはないかと考え、調べたら『深沼ビーチクリーン』を見つけて、興味を持ち、参加するようになりました。」

小林さん「弊社では『ひろえば街が好きになる運動』などの地域社会の課題に取り組む活動をしてきました。SDGsを意識した活動にも昨年から積極的に取り組んでいます。自分でもなにかやってみたいと思っている時に、須貝が参加している『深沼ビーチクリーン』の話を聞いて、参加したいと思ったんです。」

―最初は須貝さんの個人参加だったんですね。

須貝さん「はい。最初はプライベートでの参加だったのですが、震災後の海で何かできないかと考えている社員が他にもけっこういたんですよね。それで、声をかけ、話をしていくうちに、会社として参加しようということになりました。」

―こういう言い方は失礼かもしれませんが、最初は会社としての参加が決まっていて、そこからみなさんが参加するようになったんだと思っていました。

小林さん「弊社では、社会課題に取り組む活動をすることが根付いていて、それぞれが自分でできることを見つけ、積極的にボランティア活動などに参加しています。昨年、丸森町で台風被害が出た時もボランティア活動に参加した者もいました。そこから活動に参加した社員の話を、社内で共有し、会社としての取り組み方を見つけていくんです。」

―それは会議などで話して、決めていくのですか。

須貝さん「それが、会議ではないんです。なんとなく集まり、いつの間にか、そんな話になっています。」

―それは雑談みたいな感じですか。

小林さん「そうですね。弊社は私語に厳しくないのかもしれません(笑)」

須貝さん「たしかに、みんな、いつも話をしていますね(笑)」

―この時代に、雑談の重要性を聞けるとは(笑)。

小林さん「わたしたちの会社ならではなのかもしれませんね。喫煙所もありますし(笑)。今年は新入社員の歓迎会もコロナ禍の影響でできていなかったので、ゴールデンウイークに弊社独自のビーチクリーンを開催し、その時に新入社員を誘い、海岸清掃をしながら、話をするということがありました。個人的には、ボランティア参加のきっかけはどんなことでもいいと思うんです。活動の意味をしっかり勉強して、正しいことをやり遂げるんだという正義感も大事だとは思うのですが、楽しそうなイベントに参加してみたら、そこに大切なメッセージがあることに気づいて、そこから興味が湧けば、深く関わっていってもいい。そんな始まり方も大事なことだと思います。」

―そうですよね。まず、参加してみる。それが意外と難しいですよね。

須貝さん「そうなんですよね。自分も最初、ごみ拾いをしていると、偽善行為みたいに思われるんじゃないかと気にしていました。だけど、一度参加してしまえば、そんなことは気にならなくなるし、海洋ごみやプラスチックごみなどのニュースも自然と耳に入ってくるようになるんですよね。社会課題を自分のこととして理解するのは難しい、だけど<拾う>ことで<捨てない>ことをさらに意識して、継続していくことと、それを発信していくことを大切なことだと思えるようになりました。」

―たしかに地域課題、社会課題というと、どうしても大きなこと、自分には解決できないことって思ってしまいますよね。

小林さん「ごみは拾っても、拾ってもなくならない。根本的な解決は難しい。参加すればするほど、そう思ってしまうかもしれません。だけど、だからこそ、続けていかないといけないと思うんです。やっても変わらないと思うと前に進みません。こうしてみんなで、続けていくことで、少しでも前に進むことができると思えることが大事だと思います。」

日本たばこ産業株式会社のみなさん

<1/ 庄子隆弘さんインタビュー>

<2/ 参加者たちの声>

<日本たばこ産業株式会社(外部リンク)>

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