株式会社パソナ 向山真志さん、中村美咲さんインタビュー

わたしたちの身近な海、荒浜の海岸。そこで震災後、毎月第2日曜日に開催されている『深沼ビーチクリーン』。取材のお願いをしようと、砂浜を見渡すと、参加の仕方も人それぞれだということがわかります。ひとりで参加している方。家族で参加している方。友人と一緒の方。恋人たち。そんな中、同じ会社のメンバーで参加している方たちに出会いました。

株式会社パソナ/向山真志さん、中村美咲さん

―『深沼ビーチクリーン』に参加するようになったきっかけは。

向山さん「弊社の企業理念は「社会の問題点を解決する」です。また企業活動そのものがCSRであるという考えのもと、「良き企業市民」として、社員の多くが地域に根差した多様な社会貢献活動に取り組んでいます。パソナ・仙台でもこれまでフードバンクなどの社会貢献活動をしていましたが、『深沼ビーチクリーン』について知る機会があり、社内で参加者を募って、最初は8名で参加しました。」

中村さん「わたしは社会人になった時に、社会貢献活動をいろいろとやってみたい、SDGsの17の目標に取り組んでいこう、と思っていました。また、群馬出身で海がない街に育ち、震災の時も中学生だったので、せっかく仙台に来たのだから、震災の実情を知りたい、そしてなにか貢献できることはないか考えたいと思い、参加しました。」

株式会社パソナのみなさん

―企業としての意識の高さ、取り組む姿勢が素晴らしいですね。個人的には普段から環境問題などを意識していましたか。

向山さん「はじめは、社会貢献活動に対して、例えば毎回参加する必要があるのかなど、心理的なハードルを少し感じていました。しかし、『深沼ビーチクリーン』は参加の仕方もそれぞれで、時間も自分たちの都合に合わせられるので、参加しやすいと思いました。ただ……」

―ただ、なんでしょう?

向山さん「実際に参加してみると、ごみの多さに驚きました。わたしも出身が宮城ではないので、ここで本当に海水浴ができていたのかな、と思うくらいでした。」

―そうですよね。ある程度想像はしていても、実際に見て、自分たちで拾うとなると、ごみの多さに圧倒されますよね。

向山さん「はい。『深沼ビーチクリーン』に参加し、落ちている大量のごみを片付けるようになってから、ごみをできる限り出さないようにしようとこれまで以上に意識するようになりました。また、社内でもビーチクリーンの現状を共有したり、社内でマイボトルキャンペーンを実施し、社員にペットボトルの使用削減を呼び掛けたりもしました。」

―『深沼ビーチクリーン』に参加したことによって、社内での次のアクションにつなげるというのはすごいですね。中村さんは参加してみて、どうでしたか。

中村さん「先ほどもお伝えした通り、社会人になって、SDGsへの取り組みや、宮城のため、東北のためになにかできないかと考えていました。しかし、どうしたらよいのか具体的な方法がわからなかったときに、『深沼ビーチクリーン』に参加して、自分のやりたかったことができたと思いました。『海辺の図書館』で荒浜の方たちとお話もできて、震災当時のことを聞けたことも良かったと感じています。また個人だと参加することに多少ハードルを感じる人も、社内のみんなでとなると、参加しやすいですし、ビーチクリーンの後は仕事中の会話でも環境問題についての話題が交わされるようになったり、自分の意識が変わりました。」

―実際に参加することも良い経験になりますが、その後で会話が生まれたり、次のアクションにつながったりするのは、理想的ですよね。『深沼ビーチクリーン』に参加することで、今後はどういったことをしていきたいか、考えがあれば教えてください。

中村さん「普段は休日となるとゴロゴロして過ごしてしまうんです(笑)。ですが『深沼ビーチクリーン』に参加すると有意義に休日を使えますし、参加することへのハードルも低く、なにより楽しい。そういう意味でも他の方にも声をかけやすいと思います。普段仕事で接する派遣で就業されている方や、お客様に広めていきたいです。コロナ禍の状況が落ち着いたら、いろいろな垣根を越えて、つながりをつくり、少しでも地域に貢献できるようにしたいです。」

※CSRとはCorporate Social Responsibilityの頭文字をとった言葉で、「企業の社会的責任」と訳されています。企業として自社の利益を追求するだけでなく、まわりの多様なステークホルダー(利害関係者)にも配慮し、社会貢献をはじめとする社会的責任を果たし、持続可能な未来を社会とともに築いていく活動を言います。

<株式会社パソナ(外部リンク)>

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